積み重ねの大切さ

　ドラクエにはまっている。28歳の大の大人がである。弁解ではないが、普段ゲームは全くやらない人種だった。高校生時代にスーパーファミコンをした後はプレステにも手を出さず沈黙を保っていた。そんな中、先週ドラクエが発売された。ファミコン時代に?、?、?は経験したが、その後はさっぱりだったのに急に無性にやりたくなってしまったのだ。
　ゲームをするにはプレステ2が必要なのは当然。買いましたよ、わざわざドラクエをするために合計3万円も支払いました。お馬鹿です・・・。完全な衝動買い。
　でも買ってよかった。おもろい、本当に。やって気づいたのだが、ロールプレイングゲームって積み重ねゲームだなってこと。どんなにゲームが得意な奴でもこつこつレベルアップをさせなきゃ前には進めないのだ。いきなり最終ボスとは戦えはしない。弱い敵を倒して経験値をためていき、レベルをアップさせる。そして呪文を覚えたり、能力を高めていく。
　何だか人生の縮図を見ているようだ。ただ違うのは、人生にはいきなり自分のレベルに見合わない強敵が出現することがよくあることだ。ゲームは、徐々にしか敵も強くならない。そういう意味ではまだまだ甘い。死んでも生き返らせることができるし、しかも失敗したらリセットボタンでやり直すことができる。
　上手くいかなくなったらリセット。自分の望んでいた状況でなかったらリセット。なんて都合の良いボタンだろうか。人生でも何度リセットを押したいと思ったことか・・・。だれでも電源オフという選択肢を持ってはいるが、リセットは不可能なのだ。
　僕は、いきなり強敵に出会ってしまった。残念ながら今の僕のレベルでは倒せそうにない。ならば遠回りをして、徐々にレベルアップを図るしかないのだろう。何度死んでもクリアしなければならない。ドラクエと同じでゲームクリアには時間がかかりそうだ。