告知
2004年9月18日 両親から、僕と姉にひとつの質問がされた。手術ができなくなった祖母への告知について。八十三の年寄りに向けて、「かなり状態が悪く手術ができない」と告知すべきかどうか。手術しなければ後、半年〜1年の命だと祖母は知っている。
その質問をされて、とっさに「する」と答えた。人は死ぬと分かっていても誰も寿命を知らない。寿命を知っているのと、知らないではその後の生き方が大きく変わると思ったから。でもそう答えて、しばらく考えたら結論は変わっていた。自分の年代であればその判断は間違っていないと思う。絶望して、諦め、そして前向きになるまでの過程を辿る。若ければそこまで辿りつく。ただ、祖母は八十三歳の高齢だ。そんな祖母に絶望を味あわしたら、果たして前向きになれるだろうか?そこで一気に衰弱し、予想された寿命をまっとうできないかもしれない。少し体調が悪いだけで、もう駄目だと死との恐怖に向き合わなければならなくなるかもしれない。
普通でも老化との寿命の闘いを意識しなければいけない年だ。結局僕ら兄弟の出した結論は「告知しない」だ。あえて今、不安をあおることは得策ではないと思うから。
本当に正しいのかなんて、きっと本人でもわからない問題なんじゃないだろうか?
その質問をされて、とっさに「する」と答えた。人は死ぬと分かっていても誰も寿命を知らない。寿命を知っているのと、知らないではその後の生き方が大きく変わると思ったから。でもそう答えて、しばらく考えたら結論は変わっていた。自分の年代であればその判断は間違っていないと思う。絶望して、諦め、そして前向きになるまでの過程を辿る。若ければそこまで辿りつく。ただ、祖母は八十三歳の高齢だ。そんな祖母に絶望を味あわしたら、果たして前向きになれるだろうか?そこで一気に衰弱し、予想された寿命をまっとうできないかもしれない。少し体調が悪いだけで、もう駄目だと死との恐怖に向き合わなければならなくなるかもしれない。
普通でも老化との寿命の闘いを意識しなければいけない年だ。結局僕ら兄弟の出した結論は「告知しない」だ。あえて今、不安をあおることは得策ではないと思うから。
本当に正しいのかなんて、きっと本人でもわからない問題なんじゃないだろうか?
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