プラシーボ効果

2004年5月11日
 例の名医が昨日回診にやってきた。一言「思っていたより悪くなってなかったね〜」と笑いながら言いやがった。軽はずみで患者を不安にさせる言葉を医者が言うな〜と叫んだ。もちろん心の中で…。名医と言われているならなお更だ。どんだけ患者があなたの言葉を慎重に聞いているか考えて欲しいものだ。
邪術を思い出した。呪いをかけ災いを与えるってものだけど、それは本当に効果があるのかは誰にも分からない。ただ実際多くの人間が呪いをかけられて死んでいくらしい。高名な邪術師に呪いをかけられたって不安がその人の中で募り高まりどんどん疑心暗鬼になっていく。ちょっとお腹が痛くなってもそのせいと思うようになる。そうして衰弱していってしまうらしい。つまり効果はある意味確実にあるのだ。
 その逆がプラシーボ効果だろうか?小麦粉を薬だと飲ませたら病気が治ってしまうっていうやつ。いかに人は精神に依存しているかが良く分かる。
医者の「大丈夫」にはプラシーボ効果がある。それはちょっとした薬よりも大きな力を持っているように思う。そんな魔法のような力があるのに多くの医者はそれを有効に使おうとしない。

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