軽視される命

2004年4月11日
 イラクの人質事件があり、連日3人に関する報道がされている。しかし驚くべきことに、米軍はこれまで600人以上が亡くなっているという。さらに言うとイラク人は連日700人が死んでいるとも聞いている。何なんだろう???たった3人なんて言うつもりはない。もっと大きい視野を持とうなんてことも思わない。
 ふと映画の途中で死んでいく主役以外の人たちを思い出してしまう。
僕らはいつのまにか主役の人達に感情移入する。そして最後まで主役は生き残るという流れを当然だと思う。それまでにどれだけの数の犠牲者がいたかを考えずに。
 イラクでもアメリカでも亡くなった人の数の倍以上の人が、愛する人の突然の死にどれだけ苦しんでいるか…。
僕らの人生で主役はもちろんそれぞれ自分だろうけど、決して僕らは最後まで生き残る保証はない。そして映画の主人公のように上手く人生を切り抜けることも容易ではない。誰もがなんで自分が…と思う出来事が起こる可能性があり、それよりも高い確率で身の周りでそれを目撃するだろう。
 映画の最初の爆撃で死んでいく人を主人公にした映画はおもしろくないのだろうか??彼らにとって主役であることに変わりはないのだが…。

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