占うということ

　生まれて初めて占いをしてもらった。退院も近くなり、今後の進退のことで悩む？不安があったからだ。会社を辞めてやりたいことをやっても問題ないかどうか…。病気と闘いながらだけに、現実問題が山積しているのです。
　たまたまあったビルの地下の占い屋に入った。良く当たるとかよくわからなかったから適当もいいところだけど。相手をしてくれたのは60代くらいのおじいちゃん。四柱推命とかいうので占ってくれた。占うにあたり、生年月日と生まれた時間が必要だとは知らなかった。時間なんて分からないと伝えると「じゃあだいたいの占いになります」と。アバウトな占いらしい…。いろんな漢字を書き出して32歳くらいから「運気が上昇します」だって。その頃までまった方が良いとのこと。
結論、良く分からない。最後はなんだか人生相談みたいになって、もうしばらく頑張ってみたら？病気も長引かないと思うし…。前向きに頑張ろうよ。これで20分3，000円は高いだろ。
一番びっくりしたのは、姓名判断。なにやら本を取り出して僕の字画数を調べていた時のこと。本の上辺に「高市中図」の印鑑が…。どこかで見たことがある。これってばどこかの図書館の本じゃ…。調べ終わった占い師が置いた本の表紙には「高槻市立中央図書館」＋バーコードシールが貼ってあった。
そんな本くらい買えよ。しかも図書館に置いてあるんかい！！

病院へ帰ったら会社の上司が来た。退院予定の連絡をしていたので今後の話らしい。復職するときは東京でどうか？との提案だった。両親の転勤もあり、実家の近くのほうが何かと便利だろうとの配慮だ。予想通りだったが、少しうれしかった。体に有利な条件で会社に残る選択肢が僕には残っている。病気に対して非常に理解のある会社だと思う。これが僕を悩ませている点ではある。
どっちが良いかなんて分かったら、人生はつまんないのかも…。昔テレビドラマで言ってた「自分がした選択で後悔するような奴は、もう一方を選んでいたとしても後悔しただろう」。そういうことなんだと思う。選択が正しかったと言えるようにすればいいんだろう。答えはその後で出る気がする。