人間という動物

最近寝つきが悪く、熟睡できない。横になっているとそわそわして5分おきぐらいに寝返りを打っている。なんでしょう？次の日滅茶苦茶眠くなるかというとそうでもないし…。ただ眠れていないっていう自覚が、しんどいって思いを連れてくる。相変わらずご飯もおいしくないし。
今日は天気が良かった。外出禁止の僕にとってはあまり意味のないことではあるけど、それでも澄んだ青い空を見るのは気持ちがいい。窓越しに手を太陽にかざしてみた。手の周りが赤く半透明に透けていた。指なんかはまるでETのように太陽の光が透けて赤く輝いて見えた。血が流れている、生きているんだと変に眩しく感じてしまった。
中島らも著「ガダラの豚」を読んだ。以前、美容師さんから勧められていたのだ。その中で「動物の中で人間だけが自殺をする」と書いてある個所があった。妙に納得してしまった。確かに動物は片足がなくなろうとも、親を食い殺されようと決して自ら死を選んだりはしない。
何のために生きる？って愚問を抱かないからかもしれない。本能で、生きるためにえさを食べ、そして子孫を残していく。一見するとそれくらいしかしてないんじゃないかと思えてしまう。けど本当はそれだけで良いような気がする。難しくごちゃごちゃ考えすぎなんだろう、人間という動物は…。