届かない叫び

2003年12月15日
夢の中で叫ぼうと思っても声が出ない。気張ってようやく出た声はうめきに近い音だった。その声によって思わず目を覚まし夢だったと安心するってことたがたまにある。
「私は薬に殺される」という本を読んだ。出世街道まっしぐらにきた男性が、病院から出された薬の副作用によって人生をぼろぼろにされたという話。
特筆すべきは、医者、国、弁護士などの対応だろう。もちろん医者は非を認めない。国に薬害だと認定されないことによって給付金も受け取れない。行政相手の訴訟は弁護士が受任しない。など問題はまだまだある。
弱者が「泣き寝入り」するという構図がよく目につく。先日書いた桶川殺人事件もそうだ。どんなに大声で叫んでも誰の耳にも届かない。まるで夢の中で叫ぼうと思っても声が出ず、誰も僕には気づかないかのように。そんな感じだろうか。そんな歯痒い思いをしている人がまだたくさんいるように思う。
本当の強さとは何だろう。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索