時の経過

1年程前に本屋で何気に手にした一冊の本がある。題名がストレートで思わず手にとってみた。帯には柴咲コウさんの「泣きながら一気に読みました」のコメントがあった。感動できる本なんだろうなと思いながらも買わなかった。というよりも買えなかった。明らかに恋愛の話と分かったし恋人が病死する内容だと分かったからだ。1年前そんなものを読む精神状態ではなかった。
最近日記を書いている時に何気に画面を下へスクロールして過去に書いた日記の題名を見てみた。1年位前から書き始めたのだが、その中で題名の気になるものをいくつか見てみた。最初の頃の日記は日付より実際は1、2ヶ月後に書いたものだった。とてもその日に書ける状態じゃなかった。1、2ヶ月後に書いたのにもかかわらず泣きながら書いたのを覚えている。思い出しながら書くのがつらくて結局半分くらいしか書けていない。本当は何も考えずに忘れてしまえば楽になったかもしれないのに、あの時の僕はあの出来事から必死に何かを得ようとしていたように思う。日記として思いを文字にすることによって…。
あれから1年、今読み返してみても涙が出た。
そして今日あの本をついに読んだ。
明日から12月だ。そろそろプロフィールを書き換えようかな。