ベロニカ

2003年5月8日
「ベロニカは死ぬことにした」を読んだ。
入院生活のため本を読むことしかないのも寂しい…。
本の中に面白い話があった。

「ある国を滅ぼそうとした魔女が、市民の井戸に毒薬を入れた。狂人になる薬だ。全市民が狂ってしまったが王族だけは専用の井戸があり毒薬を飲まなかった。狂った市民をみた王様は対策を立て始めた。市民は王様が突然狂い始めたと思い追放しようとした。后が王様に市民と同じ井戸の水を飲むよう勧め、王様は水を飲み狂人となった。それ以降市民は賢明な王様の施策を評価した。その国は他国と違った事をしていたが平穏だった。」

人と同じことをしていたら普通で、違うことをしていたらおかしな奴と思われるってことが言いたいんだと思う。要は何が正しいかなんて多数決で決まっちゃってるってこと。
自分もそうだけど、みんなと違うことをするって怖い。
なんだこいつって見られるのが嫌で。
だからついつい周りに合わせちゃってる気がする。
本当はそんなことと気にする必要ないのに。自己中心的な奴が増えたって言われるけど、どうなんだろう。
実際は周りの評価をすごく気にしてる奴の方が圧倒的に多いんじゃないかと思う。隣ならえの教養の元育ってきちゃったからだろう。
そしていつのまにか個性をなくしてしまってるんじゃないだろうか。
自分の価値観は本当に自分で作ったものだろうか?
人から与えられたもののような気がする。自分にとっての本当の幸せを分かってる奴なんていったい何人いるんだろう。

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